山口のういろうは「なめらかさ」が違う! 定番から柑橘系までおすすめのういろう店を紹介
公開日:2023.07.25
更新日:2023.09.11
Sululu media 編集部
山口県で愛されるういろうは、わらび粉が主原料のお菓子です。名古屋を始めとした他の県のういろうとは食感や味わいが異なり、独特な弾力が魅力。なめらかさも特徴的で、地元では「おっとり」と特別な表現をされるほどです。他県のういろうとの違いや、山口県内にあるういろうのおすすめ店を紹介しますので、ぜひ自宅や手土産で味わってみてください。
山口ういろう(外郎)とは
ういろう(外郎)は伝統的な和菓子であり、蒸し菓子の一種です。形状は羊羹に似ていますが、材料や作り方が異なり、あんを寒天で固めて作るものが羊羹、米粉と砂糖で練り上げて蒸したものがういろうです。ただし、山口ういろうは米粉ではなく、わらび粉を使います。名古屋のういろうなど、全国各地で作られているういろうは米粉を原料としているものが多く、ここが山口ういろうとの大きな違いと言えるでしょう。
わらび粉を使っている山口ういろうは、もちもちぷるぷるとした食感が特長です。また山口では「おっとり」と表現される独特のなめらかさもあります。
なお、山口ういろうの始まりは南北朝時代の守護大名 大内氏が山口を治めていた頃からと言われています。大内御堀にあった福田屋が、山口のういろう作りを最初に始めました。
山口ういろうがおすすめのお店6選
山口ういろうはお店によって味の種類や使用している原料などが異なり、お取り寄せができないレアな商品を販売しているお店もあります。山口県内でういろうを製造しているお店のなかでも、特に人気の高いスポットをセレクトしました。
日本庭園を眺めながらお菓子が食べられる「豆子郎の里 茶藏唵」
画像提供:豆子郎の里 茶藏唵
和菓子の老舗である豆子郎の本店。豆子郎では店名と同じ名前のういろうが販売されています。和菓子職人ではなかった素人(しろうと)の作ったものであることと、大納言の「豆」外郎の「郎」外郎の「子」であるという意味にちなんで店名が名付けられました。
画像提供:豆子郎の里 茶藏唵
満州鉄道のエンジニアであった創業者が寝食を忘れるほど菓子づくりに没頭し、試行錯誤を重ねて誕生した外郎は、独特な口溶け・舌触りを堪能できる逸品。粒の入ったういろうでユニークな食感と食べごたえが楽しめます。
画像提供:豆子郎の里 茶藏唵
豆子郎の里 茶藏唵では豆子郎のお菓子が全種類取り揃えられています。お店の奥へ進むと、日本庭園を眺めながらお菓子が食べられるスペースがあり、くつろぎのひとときを過ごせるでしょう。
<住所>
〒753-0214 山口県山口市大内御堀1-1-3
<電話番号>
083-925-2882
<営業時間>
7:00〜19:00
茶房 10:00~17:00(L.O.16:30)
<定休日>
※詳細は事前にご確認ください。
参考サイト:豆子郎
〒753-0214 山口県山口市大内御堀1-1-3
<電話番号>
083-925-2882
<営業時間>
7:00〜19:00
茶房 10:00~17:00(L.O.16:30)
<定休日>
※詳細は事前にご確認ください。
参考サイト:豆子郎
厳選した素材を使用したわらび菓子専門店「本多屋 本店 懐古庵」
画像提供:蕨菓匠 本多屋
わらび粉を使ったわらび菓子を専門とする和菓子の老舗です。大正6年に創業し、厳選した素材を使用し昔ながらの味にこだわってういろうを作り続けています。「蕨菓匠 本多屋」のういろうは、ひとくち食べると小豆の風味が広がり、上品な甘さと口当たりの良さを考えた絶妙な厚みが特長です。
画像提供:蕨菓匠 本多屋
小豆・こし餡・抹茶が定番の種類で、桜・抹茶白隠元・夏みかん・栗・黒糖など季節限定のういろうも販売しています。なお、本多屋 本店では、ういろうの手作り体験も開催中。材料を混ぜ合わせ、小豆、栗などをトッピングして作る、オリジナルのういろうを楽しんでみませんか(要問い合わせ)。
本多屋CM
1917年創業の本多屋。2022年、社長の本多光太郎氏がリブランディング発表し、世間を賑わした。これからも変わることに恐れることなく、今の時代にあった本多屋を展開していく。動画内にて、社長自らの力強いお言葉「本多屋は変わります...」は必見。
via www.youtube.com
<住所>
〒753-0048 山口県山口市駅通り1-4-5
<電話番号>
083-925-1600
<営業時間>
9:00~18:00
<定休日>
水曜日
※詳細は事前にご確認ください。
参考サイト:蕨菓匠 本多屋
〒753-0048 山口県山口市駅通り1-4-5
<電話番号>
083-925-1600
<営業時間>
9:00~18:00
<定休日>
水曜日
※詳細は事前にご確認ください。
参考サイト:蕨菓匠 本多屋
さつまいものでんぷんを使用したういろうを味わえる「ほうえい堂 下松本店」
画像提供:ほうえい堂
ほうえい堂は豆子郎のフランチャイズとして始まったお店で、現在はフランチャイズではなく自社製品を製造・販売しています。人気の「ひとつった生外郎」は、賞味期限が約2日と短く店頭でしか買えない商品。弾むようなもちもち食感とあっさりとした味わいが特長です。
画像提供:ほうえい堂
なお、ほうえい堂のういろうはわらび粉ではなく、さつまいものでんぷんを使用しています。季節限定で、桜や夏だいだい、よもぎなどのういろうも販売されているので、その時期しか食べられない味わいも要チェックです。
<住所>
〒744-0028 山口県下松市藤光町2-13-16
<電話番号>
0833-43-5988
<営業時間>
9:00~18:00
<定休日>
日曜日
※詳細は事前にご確認ください。
参考サイト:ほうえい堂
〒744-0028 山口県下松市藤光町2-13-16
<電話番号>
0833-43-5988
<営業時間>
9:00~18:00
<定休日>
日曜日
※詳細は事前にご確認ください。
参考サイト:ほうえい堂
蒸したてのういろうを購入できる「田原屋 本店」
画像提供:田原屋
田原屋は厳選したわらび粉を使用し、伝統の製法でういろうを作り続けているお店です。蒸したてのおいしい風味を味わえるように、1日に数回蒸しあげています。予約すれば蒸しあがったばかりのういろうが購入可能です。
画像提供:田原屋
ういろうの種類は小豆(つぶ・こし)・よもぎ・金時など。なお、ういろうの製造工場を見学(※)でき、見学の後に蒸したてのういろうが試食できます。予約が必要なので詳細は公式サイトを確認してみてください。
※小学3年生以上10~25名
<住所>
〒753-0214 山口県山口市大内御堀6-2-17
<電話番号>
083-922-2368
<営業時間>
8:00~18:00
<定休日>
元日
※詳細は事前にご確認ください。
参考サイト:田原屋
〒753-0214 山口県山口市大内御堀6-2-17
<電話番号>
083-922-2368
<営業時間>
8:00~18:00
<定休日>
元日
※詳細は事前にご確認ください。
参考サイト:田原屋
90年以上の歴史ある老舗のういろう「数井製菓」
画像提供:数井製菓
90年以上にわたって代々伝統の味を受け継いできた数井製菓では、もちもち・しっとりとした食感が特徴の外郎が人気です。防府市内のお土産屋さんにはこちらのういろうが必ずと言って良いほど置かれています。
画像提供:数井製菓
メディアにも取り上げられることが多く知名度が高いこちらのお店では、こしあん・小豆・抹茶・柚子の4種類の外郎を販売。なお、生外郎は消費期限が3日ですが、25日間日持ちする真空パック商品もあります。
<住所>
〒747-0042 山口県防府市今市町1−17
<電話番号>
0835-22-1945
<営業時間>
9:00~16:00
<定休日>
土曜日
※詳細は事前にご確認ください。
参考サイト:数井製菓
〒747-0042 山口県防府市今市町1−17
<電話番号>
0835-22-1945
<営業時間>
9:00~16:00
<定休日>
土曜日
※詳細は事前にご確認ください。
参考サイト:数井製菓
鮮度にこだわった生外郎が自慢「きれん製菓」
画像提供:きれん製菓
山口県内のお土産店や道の駅など、さまざまなところにういろうを出荷しているきれん製菓。きれん製菓のういろうは、鮮度にこだわった生外郎、一口サイズで食べやすいやまぐち外郎を始め、夏みかんや栗を使った代わり種のういろうもあります。
画像提供:きれん製菓
その他、塩漬けした桜の葉を小さく刻んで甘さ控えめのういろうに練り込んだ、季節限定の桜外郎が購入できます。やわらかいお餅に香ばしいきな粉をまぶした、昔ながらのおだんご「山焼きだんご」も定番商品です。
<住所>
〒754-0511 山口県美祢市秋芳町秋吉3448(直営店)
<電話番号>
0837-62-0628
<営業時間>
10:00~16:00
<定休日>
不定休
※詳細は事前にご確認ください。
参考サイト:きれん製菓
〒754-0511 山口県美祢市秋芳町秋吉3448(直営店)
<電話番号>
0837-62-0628
<営業時間>
10:00~16:00
<定休日>
不定休
※詳細は事前にご確認ください。
参考サイト:きれん製菓
独特な食感や味わいがおすすめの山口ういろうを堪能してみて
山口ういろうは他の地域のういろうとは異なる材料を使用していて、その違いが独特なもちもちぷるぷる食感を生み出しています。なかなか見ない珍しい味のういろうや、ご当地でしか買えないういろうもあるので手土産や贈り物として、ういろうを購入してみませんか? 山口ういろうでしか楽しめない食感や風味を実際に体験してみてください。
※掲載されている情報は2023年7月時点のものです。掲載情報は予告なく変更になる場合があります。
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