お殿様ご用達の「岩国寿司」。地元の味を食べられるお店やおうちレシピも
公開日:2023.06.23
更新日:2023.06.23
Sululu media 編集部
岩国寿司とは、かつての岩国藩主も食べていたとされる山口県の郷土料理です。地元の人にはもちろん観光客にも人気があり、お店によって味付けや盛り付けが異なります。お殿様も食べたと言われる岩国寿司の歴史や、岩国寿司を食べられるお店、おうちで作れる岩国寿司のレシピを紹介します。歴史ある一品を地元で味わってみませんか?
岩国寿司とは?
岩国寿司は山口県の郷土料理で、押し寿司の一種。城下町の料理らしい、豪華な具材と華やかな見た目が特徴です。まずは岩国寿司の特徴と歴史を紹介します。
岩国寿司の特徴
岩国寿司は具材が層のように重なっている、見た目が華やかな押し寿司。具材は、アナゴの煮つけ、錦糸卵、でんぷ、しいたけなどちらし寿司に似ています。そこに、岩国市の伝統野菜であるチシャの葉と、地元の特産品である岩国れんこんの酢漬けを使うのが特徴です。
岩国寿司のもう1つの特徴が、たくさんの人数分を一度に作り切り分けて提供されること。なかには60cmほどの大きな寿司枠を使用して作るお店もあります。大きな岩国寿司を作るときは、職人が押し蓋に乗って押し固めることもあるようです。
岩国寿司の歴史・由来
岩国寿司は、江戸時代頃に岩国藩主である吉川公へ献上した際に喜ばれたため、「殿様寿司」と呼ばれることもあります。一説によると、岩国城の兵士の保存食として献上されたのが始まりだとも。だんだんと庶民にも広まり、岩国の郷土料理として親しまれるようになりました。
現在はお祝い事の際に食べる一品になっていて、岩国のスーパーで売られることもあります。
岩国寿司が味わえるお店4選
岩国周辺では、古くから親しまれてきた老舗店からカフェ、居酒屋など、いろいろなお店で岩国寿司を楽しめます。ここでは岩国寿司が食べられるお店を4つ紹介します。
美しい景色とお料理を一緒に味わえる「平清」
画像提供:平清
平清は、1858年に創業された和食の老舗店です。日本を代表する木造橋「錦帯橋」を眺めながら、岩国寿司をはじめ、おいしい食事を堪能できます。
画像提供:平清
平清のお料理は彩りも良く美しく、岩国名物であるれんこん料理を味わえる御膳や、エビフライやてんぷらがセットになった御膳を味わえます。素敵な眺めと食事で、贅沢な時間を過ごしてはいかがでしょうか?
<住所>
〒741-0062 山口県岩国市岩国1-2-3
<電話番号>
0827-41-0236
<営業時間>
平日 11:30~13:30
土~日曜日・祝日 11:00~14:00
<定休日>
原則 火~水曜日
※詳細は事前にご確認ください。
参考サイト:平清
〒741-0062 山口県岩国市岩国1-2-3
<電話番号>
0827-41-0236
<営業時間>
平日 11:30~13:30
土~日曜日・祝日 11:00~14:00
<定休日>
原則 火~水曜日
※詳細は事前にご確認ください。
参考サイト:平清
バスセンター2Fでアクセスも良好「カフェいつつばし」
画像提供:カフェいつつばし
カフェいつつばしは、岩国の郷土料理を楽しめるお店。店内の窓からは、「錦帯橋」などの美しい景色が広がります。施設の3階は展望台になっていて、錦帯橋を彩る錦川周辺を一望できますよ。
画像提供:カフェいつつばし
カフェいつつばしでは、岩国の郷土料理の大平とサラダがついた岩国寿司セットが提供されています。岩国寿司の他にも、パスタやケーキといったカフェメニューも充実していて家族連れにもおすすめです。
<住所>
〒741-0062 山口県岩国市岩国1-1-42 錦帯橋バスセンター2F
<電話番号>
0827-43-3630
<営業時間>
9:30~17:00(9月~3月)
9:30~18:00(4月~8月)
<定休日>
※詳細は事前にご確認ください。
参考サイト:カフェいつつばし
〒741-0062 山口県岩国市岩国1-1-42 錦帯橋バスセンター2F
<電話番号>
0827-43-3630
<営業時間>
9:30~17:00(9月~3月)
9:30~18:00(4月~8月)
<定休日>
※詳細は事前にご確認ください。
参考サイト:カフェいつつばし
岩国の伝統に触れられる「錦果楼 錦亭」
画像提供:錦果楼 錦亭
岩国の郷土料理を楽しめる、錦亭。岩国のグルメを堪能できる施設・錦果楼に入っているお店です。錦亭で食事を楽しんだ後は、喫茶店せせらぎで一休みしたり、お土産を買ったりできるのも嬉しいですね。
画像提供:錦果楼 錦亭
錦亭では御膳が充実しているので、メニューを選ぶのが楽しいのも魅力。定番はうどんと季節の小鉢、デザートがついた城山御膳です。他にも、お刺身やてんぷらを一緒に食べられる御膳もあります。
<住所>
〒741-0063 山口県岩国市関戸1-109
<電話番号>
0827-44-1133
<営業時間>
錦果楼 9:30~18:00
レストラン「錦亭」 10:30~15:00(L.O.14:30)
喫茶「せせらぎ」 9:30~17:00(L.O.16:30)
<定休日>
1月1日
※詳細は事前にご確認ください。
参考サイト:錦果楼 錦亭
〒741-0063 山口県岩国市関戸1-109
<電話番号>
0827-44-1133
<営業時間>
錦果楼 9:30~18:00
レストラン「錦亭」 10:30~15:00(L.O.14:30)
喫茶「せせらぎ」 9:30~17:00(L.O.16:30)
<定休日>
1月1日
※詳細は事前にご確認ください。
参考サイト:錦果楼 錦亭
山口の郷土の味を堪能できる「よしだ新館」
画像提供:よしだ新館
椎尾神社前にあるお店で、昭和27年創業の郷土料理店「よ志だ」の別館です。山口の郷土料理を存分に堪能でき、2~3階には大広間もあり宴会など大人数での利用も可能です。
画像提供:よしだ新館
よしだ新館では美しい層の岩国寿司を食べられます。岩国寿司は単品の他にセットや定食メニューもあり、岩国寿司以外の山口県の郷土料理も提供しています。現在はオンラインで鮎の甘露煮や山女の七つ漬も販売しているため、自宅でよしだ新館の味を楽しむことも可能です。
<住所>
〒741-0062 山口県岩国市岩国2-18-6
<電話番号>
0827-43-2277
<営業時間>
11:00〜14:00
※夜は宴会のみ(要予約)
<定休日>
12/31〜1/3
※詳細は事前にご確認ください。
参考サイト:よしだ新館
〒741-0062 山口県岩国市岩国2-18-6
<電話番号>
0827-43-2277
<営業時間>
11:00〜14:00
※夜は宴会のみ(要予約)
<定休日>
12/31〜1/3
※詳細は事前にご確認ください。
参考サイト:よしだ新館
自宅で作る岩国寿司レシピ
岩国寿司はお家で作ることもできます。自宅で郷土料理を楽しんでみましょう。ここでは、岩国寿司の作り方を紹介します。
岩国寿司の材料
岩国寿司に使用する材料を紹介します。
【酢飯の材料】
米(3合/450g)、だし昆布(1/2枚)
【すし酢の材料】
酢(70cc)、砂糖(大匙4)、塩(小匙2)、だし昆布(5cm幅に切ったもの)
米(3合/450g)、だし昆布(1/2枚)
【すし酢の材料】
酢(70cc)、砂糖(大匙4)、塩(小匙2)、だし昆布(5cm幅に切ったもの)
【具の材料】
れんこん(0.3本)、干し椎茸(6枚)、卵(3つ)、旬菊・ほうれん草・三つ葉(約7株)、でんぶ(お好みの量)
あれば白身魚やアナゴの蒲焼、エビ、花の形にくり抜いたにんじん、バショウの葉やサニーレタス
【具の調味料】
酢、砂糖、塩、水、粉末だし、醤油、みりん
れんこん(0.3本)、干し椎茸(6枚)、卵(3つ)、旬菊・ほうれん草・三つ葉(約7株)、でんぶ(お好みの量)
あれば白身魚やアナゴの蒲焼、エビ、花の形にくり抜いたにんじん、バショウの葉やサニーレタス
【具の調味料】
酢、砂糖、塩、水、粉末だし、醤油、みりん
【その他】
型になるもの(お弁当箱やタッパー、スクエア型、ケーキ型、牛乳パックなど)
本来は大きな木の寿司枠で作りますが、家庭で作る際は代用品を使用できます。
型になるもの(お弁当箱やタッパー、スクエア型、ケーキ型、牛乳パックなど)
本来は大きな木の寿司枠で作りますが、家庭で作る際は代用品を使用できます。
①具材の準備をする
れんこんは薄切りにして水につけてから、2~3分茹でてざるにとります。酢(60cc)・砂糖(大匙3)・塩(小匙1/2)を混ぜた甘酢に漬けておきましょう。
錦糸卵を用意します。卵を溶いて砂糖と塩を少々振りかけておきます。次にフライパンに薄く油をひき、少しずつ卵を入れて薄く焼きます。卵を薄く焼いたら、まな板にあげて冷ましましょう。薄焼き卵を、千切りのように細く切れば、錦糸卵の完成です。
干し椎茸は水で戻し、水気を絞ったら薄切りに。鍋に水を200cc入れ、火をかけて沸かします。粉末だし・醤油・みりん・塩で甘辛いたれを作り、そこに椎茸を入れ水分がなくなるまで煮詰めましょう。
春菊、ほうれん草は熱湯で茹でます。水で冷やして水気を絞り、食べやすい大きさに切っておきます。
②酢飯を準備する
具材の用意をしている間に酢飯の準備もしましょう。ご飯を炊く際のコツは、水は少なめにすることと、昆布(1/2枚)を切らずにそのまま入れること。ご飯を炊いている間に、すし酢用の調味料(酢、砂糖、塩、だし昆布)を混ぜておきます。
次に炊き立てのご飯にすし酢を2/3ほど回しかけ、しゃもじで切るように混ぜます。味見をしながら、残りのすし酢を少しずつ足すのがポイント。味付けは、少し濃い目に仕上げるのがおすすめです。
③酢飯と具材を詰めて盛り付ける
岩国寿司の具材と酢飯が揃ったら、寿司枠に詰めましょう。手順は以下の通りです。
1. 型にラップを敷く
2. 型の半分まで酢飯を入れる
3. 酢飯の上に具材が層になるよう、順番に敷き詰めていく
4. ラップをかけて蓋をし重石をのせ、30分以上置く
5. 寿司を型から出し切り分ける
2. 型の半分まで酢飯を入れる
3. 酢飯の上に具材が層になるよう、順番に敷き詰めていく
4. ラップをかけて蓋をし重石をのせ、30分以上置く
5. 寿司を型から出し切り分ける
殿様や兵士も愛した岩国寿司を堪能しよう
岩国藩主や兵士へ献上され「殿様寿司」とも呼ばれた岩国寿司。層のように重なった具材が特徴的な押し寿司で、味がおいしいだけではなく見た目も美しいのが特徴です。岩国市内では岩国寿司を楽しめるお店がたくさんあり、お気に入りの味を見つけてみるのも楽しいでしょう。自宅でも作ることができるので、手作りにもぜひチャレンジしてみてくださいね。
※掲載されている情報は2023年6月時点のものです。掲載情報は予告なく変更になる場合があります。
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